フェイント王子たち

「…」

なんか、そっけない…。いや、これが普通だよね。帰ろ。向きを変えて歩き出す。と、すぐに、後頭部に呼び掛ける声が。

「小瀧さんっ!」

「はい?」

振り返ると、高橋さんが名刺らしき紙をヒラヒラしながら駆け寄って来ていた。

「なんでしょう?」

「はい、これ」

出された名刺を受け取る。名刺は当たり前のように高橋さんの物。

「あの〜、名刺ならこの前頂きましたけど?」

< 148 / 643 >

この作品をシェア

pagetop