フェイント王子たち

「ん?大吾?」

バッと部屋に大吾が入って来た。

「アリおばっ!寝てる場合じゃないよっ!」

「どうしたのよ?そんな大声出して」

「これ見て」

仕方なく、体を起こしてベッドに座り直し、大吾が出した雑誌を手に取って、開いてあるページに目をやる。

「あっ、昭次さん」

雑誌には、『期待の若手作家』と題し、昭次さんの写真がカラーで載っていた。

「何これ?」

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