フェイント王子たち

「ハッピーになれますように……………よしっ、行こうっ」

カードを小箱に戻していざ、出陣。

部屋を出て、大吾には声をかけずに玄関でパンプスを履きアパートを出る。

「…あ、もしもし、大吾です。昨日はどうも。あの岡林さんに折り入ってお願いがあるんですけど。…はい、ちょっとだけでいいんですけど、ダメですか?…ありがとうございますっ。じゃ、宜しくお願いします」

なんて電話を大吾がマスターにしてたなんてこの時の私は知るよしもなかった。

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