フェイント王子たち

カウンターの所まで入って来て、もう一度声をかけてみる。

「…」

まさか、休みじゃないよね?電気点いてるし、『OPEN』の札かかってたし。と、少々不安になっていると、奥から、

「いらっしゃいませ」

の声と共に、昭次さんが出て来た。おっと、いきなり昭次さん…。

「あ、有栖さん、すみません、お待たせして。どうぞ」

と、カウンターの真ん中の席を薦められて、とにかく座る。

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