フェイント王子たち

「ははっ。まあ、上手くいったんならいいさ。さっ、もう貸し切り止めたからお客さんが入って来るぞ、辞めるまではちゃんと働けよ」

「はい」

「有栖ちゃん、大吾くんに安心して寝ときなさいって電話してやったら?」

と言うと、マスターは奥に入って行った。

「…マスター」

マスターの後ろ姿が見えなくなると自然と昭次さんと目が合った。

「なんかイロイロ手が回ってたみたいだね」

「うん」

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