【完】キミと生きた証
・・・諦めんな。


生きるって言っただろ。


お前の誕生日は恐れるものなんかじゃねえ。



「ちとせ。誕生日おめでとう。」


「ありがとう!」


俺が小さな包みを差し出すと、ちとせはゆっくりそれを開いた。



「・・・・ネックレスだ!可愛いー!ピンクゴールド・・一番好き。ハートのきらきらも可愛いーっ!」



一番似合うと思ったんだよ。



明るい色と、きらきら輝く希望の光。



ちとせは首の後ろに手を回して、ネックレスをつけようと苦戦してる。


「・・・貸せ。」


・・なんて、俺もこんなちっちぇー女モンのなんかつけてやったことねえけど。


・・・こうか?


案外簡単にとめれるもんだな。


さすが俺、器用だ。



「ありがとう・・・!似合う?」



にこにこ笑って首をかしげる。



バーカ。


思わず見惚れそうになるくらいだよ。



「・・・めちゃくちゃ似合う。」



「嬉しい・・・ずっとつけてるね。」




< 196 / 478 >

この作品をシェア

pagetop