ツンデレくんに出会いました。
志満ちゃんからもらった紙袋。
紙袋を開いて中を見る。箱のようだった。

「ん?」
「何?」
「いや、さっきもらって…」

紙袋をひっくり返して中身を出すと、白いパッケージが目に入った。
ドット柄のポップなパッケージに、黒で縁取られた黄色い0.01という数字と、『大容量パック』という文字がやけに目に飛び込んだ。
慌てて紙袋に入れ直す。
チラッと駿哉を見ると、ビールを飲みながらこちらを見ていた。

「み、見た…?」
「見た」

さーっと顔から血の気が引いた。
志満ちゃんがくれたのは、男性用避妊具だった。
いくらなんでも、なんてものを。

「あ、あの、違うの。もう必要ないからって言ってて、お菓子か何かと思って、あの、その…」
「まあ、どんな言い訳されても、欲求不満なんやなとしか思わんけど」
「ほんとだってば! あたしが買ったんじゃないってば!」

欲求不満なのは間違いないけど。
もう必要ないからって、彼氏との結婚が決まったからか。そりゃ避妊具はもう必要ないな。
いや、そういうことじゃないのよ。
くっくっと駿哉が口を押さえながら笑っていた。

「そんな大容量買って、どんだけ欲求不満なんや」
「あたしは買ってないって!」

駿哉が声を上げて笑っていた。
ああ、おもしろがってる。とてもおもしろがっている。
また顔から火が出そう。いたたまれない。
ひとしきり笑った後、駿哉が真顔になった。

「今から使う?」
「え?」
「冗談や」

からかわれたと理解する。
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