ツンデレくんに出会いました。
駿哉が向かった先は、とあるマンションだった。
居酒屋から5分くらい歩いて、エレベーターに乗る。
駿哉が10のボタンを押す。

「…どこ行くの」
「俺ん家。そんなんで電車乗っても、迷惑になるだけやし」

掴まれた腕が熱い。
スーツから甘い匂いがする。
10年前から変わらなくて、蜜蜂のごとく吸い寄せられてしまっていると思った。

「入れ」
「お邪魔、します…」

部屋に着いて、駿哉があたしの腕を離した。

「寝とけ。ベッド貸してやるから」
「…うん」

鞄を床に置いて、ベッドに倒れた。
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