下僕お断り!





あれだけ傷つけたくない、守りたいと言っていた存在を、自分で傷つけたのだ。


その矛盾を自嘲して、そして。



怖く、なったんだ。

柄にもなくだけれど。



隣でぶつぶつ言いながらも一緒に居てくれる彼女が、俺を捨ててどこかへ行ってしまうのが恐ろしくなった。




それに、このまま俺と一緒に居れば、またきっと月花は傷付く。







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