不機嫌なアルバトロス
「いくらエリートと言え、金がいる。一哉は途方に暮れる。」



実に不幸なシナリオなのに、世間話でもするかのように、彼は淡々と語る。




その上、


「そこで、だ。」


あろうことか、彼はニヤリと笑った。





「この男には、結婚を前提に交際している住田志織(すみだしおり)という女が居る。この女の年は佐藤一哉と同い年だ。結婚したくて仕方がない。結婚に邪魔な要素はなんだと思う?」


急に振られて、答えに窮する。



「えっ…と」



「妹、だ」



コイツ…私の答えなんて最初から期待してないわね…全然考える時間をくれないじゃないの。


ちょっとムカつく。
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