またあなたに初恋します

なんとか熱も下がり学校に行けるようになったのは3日たってから。

「ふう〜、よし平熱!お母さん学校行ってきます〜」

そう言って家を出ると家の前で優子が待っていてくれた。

「優子じゃない!おはよ、どうしたの?」

「ともを待ってたに決まってんじゃん」

「そっか、ありがと!」

「まったく、ともが3日も休むから部活大変だったんだからね」

「ごめん、ごめん、その分今日からまた頑張りますから」

「お願いしますね」

2人は笑いながら歩いていた。

「それと・・、沖君とのことなんだけど」

おそらく優子が待っていてくれたのはこれを報告したかったから

「うん・・」

「わたし、沖君と付き合うことになりました」

「え?」

「ともに電話した次の日、告白したら いいよって言われたの」

頭の中がまっしろになっていた、優子の声もほとんど聞こえてこない。
< 34 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop