一つ屋根の下


断られるなんてわかっていた。

最初からわかっていたことをわざわざ確かめて傷付くなんて、ばかみたいだということもわかっていた。

それでも、聞いてほしかった。

それなのに私は今、どうしてこんなに後悔しているんだろう。

今更後悔したっておそいとわかってるのに、答えの出ない自問自答が蒼空を襲う。

蒼空は昨日、同級生の芹沢大陽に振られたのだ。
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