守ってダーリン!
(でも、もうすぐそこがタクシー乗り場だし・・・。

走って通り過ぎちゃおう!)


そう、決意したとき。

「オレじゃない!!」

叫びながら、小柄な男性が生垣から飛び出してきて、驚いた私は動きを止めた。

何かに追い詰められているような表情。

その、小柄な男性と目が合った私は、得も言われぬ恐怖で身を硬くした。


(なんか、怖い・・・!)


そのとき。

「里佳さん!」

後ろから、私を呼ぶ声がした。

振り向くと、こちらに走ってくる市谷さんの姿が見えた。


(市谷さん・・・!?)


そこからは、何がどういう順番で起こったのか、ほとんど覚えてないけれど。

私の元に駆け寄ってきた市谷さんに、ものすごい力で頭から抱きしめられたこと。

彼の胸の中で聞こえた、耳が壊れるような爆発音。

視界の隅に入った、燃え上がる炎。

焦げるような匂いと、怒号のような叫び声。

そして私はいつの間にか、彼の胸の中で気を失ってしまった。


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