守ってダーリン!
それから、医師の診察や検査など、一通りのことが終わったのは、夜の8時過ぎだった。

「遅くなっちゃったけど」と言って看護師さんが持ってきてくれた夕食を、私は少しずつ口に運ぶ。

あまり、食はすすまない。

「明日、里佳の好きなもの買ってきてあげるからね。

今日は無理しないで、食べられるものだけ食べたらいいよ。」

覇気のない私に、姉は気遣うように声をかける。

「うん・・・。」

お姉ちゃんは、今晩病院に付き添ってくれると言っていた。

「お母さんもお父さんも、明日来てくれるって言ってたから。

里佳の好きな・・・ほら、『わたや』さんのシュークリーム、買ってきてくれるって。」

「そっか・・・。」

両親は、新幹線で2時間ほど離れた場所に住んでいる。

心配してわざわざ来てくれるのは、もちろんうれしいことだけど。

でも・・・。

市谷さんのことが気になって仕方がない私は、ぼんやりと返事をしてしまう。

「里佳・・・。」

お姉ちゃんは、心配そうに私の手を握ってくれた。

そのとき、トントン、とドアをノックする音が聞こえ、お姉ちゃんが「はい」と返事する。

「里佳!」

扉を開き、中に入ってきたのは、玲奈と龍平くんだった。


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