守ってダーリン!
いろいろなことを考えながらも、一番心を占めるのは、やっぱり、市谷さんのこと。

抱きしめてくれた、彼の胸の中を思い出す。

私を守って受けた傷は、どれぐらいのものになるのだろう。

心配で、不安で、胸が張り裂けそうになる。


(龍平くんは、大丈夫だって言っていたけど・・・。)


市谷さんに会っていない私は、どうしても心配で仕方ない。


(どうか・・・大したことがありませんように・・・。)


祈るような想いで、私は目を瞑って両手を合わせる。


(いま、どうしているのかな・・・。)


ケガの痛みで、苦しんでいたりしないだろうか。

布団を被り、彼のことを考える。


(・・・会いたいな。)


ほんの少しでもいいから、市谷さんに会いたい。


(それで、守ってくれたお礼を言って・・・それで・・・。)


不安と切なさで、涙がこぼれる。

いつ、会うことができるのだろうか。

しばらくして、お姉ちゃんが帰ってきたのがわかったけれど。

私は布団を被ったまま、声を殺して泣いていた。

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