守ってダーリン!
そして次の日。

彼の病室に行くと、予想通り、同僚だという男性たちが数人面会に訪れていた。

次の日も、その次の日も、市谷さんに会いたくて面会に訪れた私だけれど、彼の病室には必ず誰かが在室していて、平静を装いながらも、毎回かなりドキドキしていた。

とはいえ。

多少なりその状況に慣れてきた私は、顔見知りになった刑事さんと、二言三言話が出来るようにもなっていた。

現在の最高滞在時間は、7分だけど・・・。


ついでに、この数日間で、両親もハワイから帰国して、お土産を持って私とお姉ちゃんに会いに来た。

初めての海外はとても楽しかったらしく、二人とも、コートを脱いだらアロハシャツという浮かれた格好で、旅先のことをあれこれといろいろ話してくれた。

「里佳を庇ってくれた刑事さんにも、ご挨拶がてらお土産を」とマカデミアナッツを掲げながら言われたけれど、「よくなってるらしいけど、まだ会えないみたい」と曖昧なことを言って、面会は遠慮してもらうことにした。

ただでさえ勇気がいることなのに、こんな浮かれた状態の両親を、今の市谷さんに会わすわけにはいかない。

「一度はお礼しないとなあ。」

「そうよねえ。」

お父さんもお母さんも、そう言いながら残念そうにため息をつく。

がっかりしている両親には申し訳ないけれど、「いつか必ず、会ってもらえるようにするから」と約束して、今回はそのまま実家に帰ってもらうことにした。
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