守ってダーリン!
(うう・・・緊張するけど・・・。)


イヤなわけではないし、頑なに断るのもどうかと思った私は、「じゃあ・・・」と言って促されたスペースに腰をかける。

ちょこん、と座ったつもりだけれど、彼の腕に背中が当たってしまい、私は腰を浅くして座り直した。

「・・・なんか、落ちそうだけど。」

「だ、大丈夫です!!」

心臓が、バクバクと音を出している。

それをなんとか落ち着かせるように、私は膝の上で両手を握った。

「・・・なら、いいけど。

じゃあ、こっち向いて。里佳さんの顔が見たいし。」

「ええっ!!??」

背後からかけられた言葉に、一気に頬が紅潮していく。

この状況で市谷さんの方を向くなんて、かなり、顔と顔が近くなるはず。

緊張と恥ずかしさで、私には振り向く勇気がなかなかでない。

「えっと・・・。」

この場面をどうするべきか、ぐるぐると考えを巡らせる。

そんな私の頭の上に、ポン、と大きな手が載せられた。


(!)


「かわいいな、里佳さんは。」

「!!」

甘い言葉を囁かれ、どんどん頬が上気がする。

「や、あの・・・そうでもないです。」

「そうでもないって・・・。」

しどろもどろに答えた私に、市谷さんは笑う。
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