守ってダーリン!
以前と同じ道順を辿って大通りに出ると、市谷さんは足を止め、横目で私を見下ろした。

「・・・家、寄ってく?」

外灯の下、ほのかに彼を照らす光が、妙に色っぽく目に映る。

その表情に、私はドキンと胸を鳴らす。

「そう、ですね・・・。」

『住みよし』を出たのは、確か22時を少し過ぎていた。

明日は朝から仕事だし、そろそろ帰らないといけないことはわかってる。


(でも・・・。)


もう少し、一緒にいたい。

帰ったほうがいいことは、もちろんわかってはいるけれど。


(ほんの、少しだけ・・・。)


「はい・・・じゃあ・・・ちょっとだけおじゃまします。」

私が返事をすると、彼はほっとしたように息を吐き、「うん」と短く頷いた。

「・・・あ、そうだ。そうしたら、どこかで裁縫セット買っていってもいいですか?

さっき言ってたジャケットのボタン、つけますね。」

「ああ・・・そっか。じゃあ、お願いしようかな。」

その後、コンビニで買ってくれた裁縫セットを手に、私は市谷さんと一緒に彼の家に向かった。
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