守ってダーリン!
市谷さんは真っ直ぐな瞳で私を見下ろすと、つかんだままの腕の力を、少しだけ強くした。

「あの時間に家に来るって言ったら、泊まっていくって思うだろ、普通。」

「えっ!?・・・いえ、明日仕事だから、ちょっとだけおじゃまするつもりで・・・。」

私が言うと、彼は怒ったような顔をする。

「・・・何度言えばわかるんだ。家に来るなんて・・・警戒しろって言っただろ。」

低い声で呟いた市谷さんは、私のコートの胸元に手をかけると、奪い取るようにそれを脱がす。

「!!」

反動でよろけそうになった私を抱きしめると、彼は耳元で切なげに囁く。

「・・・帰るなよ。里佳と一緒にいたい。」

熱い息が、耳にかかった。

甘い刺激に、ゾクリと身体を震わせる。

私の顎に手をかけた彼は、そのまま熱っぽく唇を合わせた。

頭の中を空白にする、次第に深まる彼の口づけ。

彼の手が、キスに翻弄される私の背中のファスナーを捉えると、素肌の肩を抱くように、ワンピースをするりと脱がした。

心臓が、激しく鼓動を打ち鳴らす。

ワンピースが足元に落ちた感触に、戸惑うような羞恥を覚えた。

スリップドレス姿になった私は、玄関から入ってきたすきま風に、彼の腕の中でぶるりと身体を震わせる。




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