守ってダーリン!
そのまま、ぐいっと私の腰を抱き寄せると、彼は私にキスをした。


(!!)


彼の突然の行動に、心臓が大きく跳ね上がる。

女の子たちの「きゃー!」という歓声や、男性陣の「おおーっ」という声が会場中に響き渡った。

心臓がドキドキと高鳴り続け、体温が一気に上昇していく。


(びっくりした・・・!)


火照った顔で、彼を見上げる。

一瞬だけ目が合ったものの、直くんはすぐに視線をそらして、ものすごく照れた様子で私からパッと身体を離した。

「市谷さん、里佳ちゃんの名前出せばほんとになんでもやりますね」

龍平くんが「ぷぷぷ」と笑う。

それを聞いた直くんは、みるみるうちに殺気立ち、とても恐ろしい顔になってしまった。

「・・・嘘ついたとか言うなよ」

「いやいや。里佳ちゃんの心の声を代弁しただけなので、あながち嘘じゃないですよ」


(ええーーーっ・・・まあ、否定はできないけど・・・。

龍平くん、相変わらず怖いもの知らずなんだから・・・!)


ハラハラしながら二人を見守る。

直くんは、今にもつかみかからんばかりの勢いで、龍平くんを鋭く睨んだ。

「桐島、おまえ・・・随分いい度胸だな」
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