守ってダーリン!
「岡本さん、ですよね?」

「そうです!うわー、うれしいなあ。

市谷さんの奥さんに、名前覚えててもらえるなんて」

岡本さんが、ぱあっと明るい笑顔になった。

龍平くんに似た怖いもの知らずな彼のことは、今でもよく覚えている。


(直くんの病室でも会ったし・・・快気祝いのときも、少し話したりしたもんね)


あのとき、私を岡本さんに任せ、お姉ちゃんと話をしていた直くんに、ヤキモチを焼いて怒ったことを思い出す。


(でも・・・あれがきっかけで、お互いの想いを伝え合うことが出来たんだ)


懐かしい、彼との思い出に浸っていると。

「市谷さんはいいなあ。かわいい奥さんつかまえて」

酔っているのか、そう言うと、岡本さんは突然ぐすんと涙ぐむ。


(えっ!?)


「ど、どうしたんですか、急に・・・」

目の前で、男の人に泣かれるなんて。

焦って理由を尋ねると、岡本さんは「聞いてくれますか!」と言って私の両手をぎゅっと握った。
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