守ってダーリン!
けれど。

「・・・調子にのるな」

一瞬にして、岡本さんの手は直くんにバシッとはねのけられた。

直くんは、岡本さんをジロリと怖い顔で睨んだ。

「うう・・・だって、前の彼女にフラれてから、全然彼女ができないんですよ」

そう言うと、岡本さんは私たちの前でおいおい涙を流し出す。


(ええーーっ・・・ど、どうしよう・・・)


戸惑って直くんにチラリと視線を向けると、「ほうっておけ」とため息まじりの冷たいひと言。

しかし、岡本さんは涙を拭うと、急にキリッとした顔をして、「それで」と言って話し出す。

「あの子、紹介してください!」

ビシッと岡本さんが指さした先にいたのは、「7 luxe」のバイトの大学生、千穂ちゃんである。

「え!?千穂ちゃんですか!?」

「はい!実は、市谷さんの快気祝いのときから、かわいいなって思ってて」

「そ、そうですね・・・」


(紹介するくらいいいのかな?

でも、千穂ちゃん・・・なんとなく、スマートな大人の男の人が好きそうな感じがするから・・・)


岡本さんもなかなかかっこいいけれど、どちらかというとかわいい系だ。

千穂ちゃんのタイプとは違う気がして、私は「うーん」と悩んでしまう。
< 308 / 330 >

この作品をシェア

pagetop