守ってダーリン!
ひとしきり「住みよし」メンバーと盛り上がった後、次にやって来たのは相沢さん。

酔っぱらった様子の相沢さんは、「市谷ー!」と叫びながら近づいてくると、直くんの肩をがしっとつかんだ。

「奥さん、ちょっと市谷借りていきますよー」

「えっ!?ちょっ・・・!」

突然の誘いに、直くんが戸惑うような声を出す。

けれど相沢さんには逆らえないのか、渋々席を立ち上がった。

「行ってらっしゃい」

私が手を振ると、彼は苦笑いして応えるように右手をあげた。

「こっちだぞー!」

直くんが連れられて行った先には、たくさんの彼の同僚が待ち構えていて、到着するや否や、すぐにもみくちゃにされていた。


(ふふっ、こんな直くん、初めて見た)


職場では「怖い」と言われている直くんだけど。

怖いだけじゃなくて、ちゃんとみんなから慕われている感じも受けて、私はなんだか嬉しくなる。

そんな様子を眺めていた私の元には、玲奈を含め大学時代の友達が来てくれたり、お姉ちゃん夫婦や聡美さんが、声をかけに来てくれた。

「直哉さん、酔いつぶれそうだね」

「うん。ちょっと心配だけど」

「まあ・・・新郎なんて、だいたいみんなそんなもんだよ。里佳ちゃん、介抱がんばって」
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