守ってダーリン!
「じゃあ。また。」

「楽しかったです。」

引き戸に手をかけた市谷さんと私は、まだまだ飲み続けるお店のみんなに声をかける。

「里佳ちゃん、またね!」

「おじさん、待ってるぞー。」

「一人でもまたおいで。」

そんな、にぎやかな声に見送られる。

「・・・オレには一言もないな。」

「ふふっ。」

拗ねているような怒っているような市谷さんがちょっとかわいい。

もう一度中に向かって会釈をすると、私たちは駅に向かって歩き出した。

「うるさかっただろ。」

苦笑しながら、市谷さんが言う。

「ううん。にぎやかで、楽しかったです。」

素直な感想を述べると、「そっか」と言って穏やかな視線を私に向けた。

胸が、トクンと音を出す。

「また・・・連れて来てください。」

お酒を飲んで気分のいい私は、いつもより甘えた言葉を口にする。

少し、飲みすぎたのかもしれない。

「ああ・・・そうだな。じゃあ、また今度。」

市谷さんは、一瞬驚いたような顔をしたけれど、そう言うとすぐに優しく笑ってくれた。

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