守ってダーリン!
自動ドアが開いて外に出ようとした瞬間、大学生くらいの男の子たちグループに、ドン、と身体がぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい!」

「いーえー。」

軽い口調の男の子を見上げると、かなり酔っているのか顔も赤い。

周りに数人友達がいるけれど、皆、様子は同様だ。

そのまますぐに立ち去ろうとしたけれど、そのうちの一人が「んー?」と言いながら私の顔を覗きこんできた。

「おねーさん、結構かわいいね。」

「ほんとだー。真っ赤な顔してる。一人で飲んでたんですか?」

「一緒に飲み直しましょーよー。」

ずいずい、と男の子たちに迫られる。

「あ、あの・・・。」

明らかに年下だけれど、人数が多いだけに、私はひるんで後ずさる。

「里佳さん。」

聞きなれた声に名前を呼ばれて振り向くと、店から出てきた市谷さんが、怒ったような表情で、私の肩を抱き寄せた。


(・・・!)


「すみません。彼女に何か?」

落ち着き払った低い声。

ただでさえ威圧感のある市谷さんが、目線を鋭くして彼らを睨む。


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