守ってダーリン!
「あ・・・いや、危ないから送っていこーかなー・・・とか。」

「そうそう!でも、大丈夫そうですねー・・・。」

「じゃ、じゃあ!」

男の子たちは、そそくさと店の中に入っていく。

「・・・行くぞ。」

その様子を睨むような目で追ってから、私の肩を抱いたまま、市谷さんが歩き出す。

無言で歩く市谷さんに遅れないように、私は必死でついていく。

そのまましばらく歩いていると、二車線に車が行き交う大通りに出て、辺りが一気に明るくなった。

歩道に植えられた木の横で、市谷さんは突然ピタリと足を止める。

「前にも言ったけど。キミは、もっと警戒しないとダメだろう。

あんな学生みたいな奴らに声をかけられるとか、隙がありすぎる。」

至近距離で向けられる、怒ったような顔。

お酒を飲んでいるせいか、市谷さんの瞳はどこか潤んでいて色っぽい。

その表情にドキドキしながらも、苛立ったままの彼の態度に不安が襲う。


(前にも注意されたことだから・・・怒ってる、よね・・・。)


「・・・ごめんなさい・・・。」

小さく呟くと、市谷さんはピクリと眉をあげて、気まずそうに視線をそらす。

「あ、いや・・・言い方きついな、オレは。

・・・別に、怒ってるってわけじゃなくて。いや、怒ってるのかもしれないけど。

・・・上手く言えないな・・・。

だから・・・その・・・里佳さんのことが、心配なんだ。」

「・・・心配?」

「ああ。」






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