守ってダーリン!
いつも、彼が言うその言葉。


(それは・・・特別な意味を持ってるの?)


答えを待つように見つめると、市谷さんははっとした表情で私の肩から手を離す。

「里佳さんこそ、オレに怒っていいんだけど。

どう考えても・・・なれなれしいだろ。」

自嘲するような言い方で、後ろ髪をかく。


(怒るって・・・肩を、抱いたこと・・・?)


「これは・・・そうやって、さっき男の子たちから助けてくれたから・・・。

だから、怒るってことじゃ・・・。」

もちろん、ドキドキはしたけれど。

市谷さんが守ってくれたことは、私は素直にうれしかった。

「・・・そうだけど。」

市谷さんが、低い声で呟く。

「それだけだと、思ってる?」

「・・・えっ・・・?」

横目で見つめられ、私の心臓は大きく脈打つ。

「・・・もちろん、それは大前提だったけど。

それだけなら、すぐに手を離してた。

・・・そうじゃなくて・・・オレは、里佳さんの肩を、ずっと抱いてたかったから。」

「えっ・・・!?」


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