雨音で奏でて…二人きりの世界
久しぶりに誰かの
手の温もりを感じながら歩く夜は

なんだかくすぐったくて…

隣の男の子は嬉しそうに笑っている

「芽里さん、俺のこと知らないよな
結構…あからさまに態度で
しめしてたんっすけど…
部長にハッキリ言わないと
わからない人だから…とか言われて
チョット悔しくて
あんな事言いました…スンマセン」

あ、見た目は可愛い…けど

男らしいんだね…

綺麗な二重の目に形のいい鼻

少し厚めの唇と面長の顔

大きな手と少しハスキーな声が

心地良くて…黙って歩いた

雨宿りに…とカフェに入ると

自己紹介をされた…

「須賀 拓真、
来月で24になります
営業本部2年目…まだまだですけど
芽里さんに1年半
ずっと片思いっすよ…俺」

「あ、ごめんね…
大地の言う通りだね
仕事以外では結構ぼーっとしてて
同期たちの中でも鈍臭くて…」


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