元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
しかしどの武器を使っても、急所には当たらない。
このままじゃ、人は殺せない。
ボスに捨てられてしまう。
嫌だ、捨てられるのはもう沢山だ。
イラナイと言われるのは、もう嫌だ。
『お前なんてイラネェよ!』
『お前がイラナイから、お前の親はお前にコオリなんて名前を付けたんだ!』
『イラネェ子!イラネェ子!』
いじめられていた時の嫌な思い出が蘇る度、僕は武器に力を込めた。
パンパンパンッとむやみに弾を放つ。
・・・憎しみしか、知らなかった。
「氷や、お前さんは殺し屋に向いていない」
ボスに言われ、サッと血の気が引いた。
僕はボスに近づいた。
「ごめんなさいごめんなさいボス!
僕・・・僕・・・もっと頑張りますから!
捨てないで・・・イラナイと言わないで・・・ッ!」
「勘違いするんではないぞ氷。
氷はまた別の道で、我がブラックキャットを支えてもらう」
「・・・えっ・・・・・?」
その時。
「コンコンコンッ」
ノック音が、ボスの部屋に響いた。