元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「入れ」
「失礼します」
入ってきたのは、チョコレート色の髪色をした、整った顔立ちの男の人。
眼鏡をかけていて、いかにも真面目そうなエリートタイプだ。
「ボス、ぼくに何か御用ですか?」
「シュガー、お前さんに紹介したい子がいる」
ボスは立ち上がり、僕を男の人の前に立たせた。
「和泉氷くんじゃ。
氷、彼は佐藤陽也くん。
名字がサトウだから、コードネームはシュガーじゃ」
「初めまして・・・和泉氷です。
コードネームは、アイスです・・・」
「佐藤陽也です。
シュガーと気軽に呼んでください」
礼儀正しく頭を下げたシュガーさんに、ボスは言う。
「シュガーに頼み事がある。
氷を、一人前の情報屋にしてほしい」
「・・・ということは、彼も殺し屋には向かない、と?」
「さすがシュガーじゃ!
そうなんじゃよ。
氷は憎しみだけは人一倍なんじゃが、腕が悪い。
情報屋に向いていると思うんじゃが・・・」
「・・・かしこまりましたボス。
ぼくが氷くんを、誰にも負けない情報屋にします。
立派にぼくを継ぐ情報屋に・・・」
そう言いきったシュガーさんは、
何故か寂しそうな顔をしていた・・・。