元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「ボスは、ぼくの命の少なさを知り、体力を使う殺し屋より情報屋を任せてきたんです。
まぁぼく、周りの人より、武器が使えなかったんですよ。
君と同じように。
ぼくは君と同じく、ボスに見放されないよう、情報屋の腕を磨きました。
今では、ぼくに勝てる情報屋はいないとされるまで。
しかし問題があるんですよ。
ぼくの命の少なさです。
ぼくがいなくなれば、ただでさえ有能な情報屋が少ないブラックキャットはすぐに情報を失います。
ブラックキャットを維持することも難しくなるほどに。
ですから氷くん。
ボスから君を紹介された今、ぼくは残り少ない時間を使いながら、君にぼくの持つ情報屋としての能力を全てあげます。
ぼくが死んだら、氷くんがブラックキャットの情報屋になりなさい。
盗めない情報はないと言えるまで成長しなさい、良いですね?」
あの寂しそうな表情のまま、シュガーさんは言う。
「はいっ」
僕は迷わず頷いた。
それから僕はシュガーさんから、多くの情報屋としての能力を受け継ぐため勉強した。
自分用のパソコンをボスからもらい、ハッキングやウイルスなど、全て学んだ。
全ては、シュガーさんの跡を継ぐため。
ブラックキャットの情報屋になるため。
盗める情報はないと、言えるまで。