元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~







しかし、僕が情報屋としての能力を上げるにつれ、シュガーさんの残された時間は徐々に少なくなっていった。

普段はシュガーさんのパソコンの隣で教えてもらっていたが、シュガーさんの体調が優れないときは、シュガーさんのベッドの隣でおこなった。

たまにシュガーさんは高熱を出し、僕に教えられないときもあった。

その時シュガーさんは決まって、あの寂しそうな表情を浮かべながら、僕に謝るんだ。

僕は黙って首を振った。




ある時のことだ。

シュガーさんが再び高熱を出し、僕は林檎を近くのコンビニで買って、部屋に戻ろうとした時だ。



「おい、早くしろよ!」

「急かすなよ!」



ギャアギャア男の人が騒いでいる。

多分、殺し屋だろうな。



「おい、誰かシュガーを呼んで来い!
俺らじゃハッキングなんて出来ねぇよ!」

「ポーカー、今日シュガーは風邪だとよ」

「は?
またアイツ熱出したのか・・・」




僕は無言で男の人たちに近づく。

呆れたように溜息を吐いていた男の人が、僕に気が付く。




「誰だてめぇ」



ポーカーと呼ばれていた人や、周りにいた人が、一斉に僕を睨む。

まぁ気にしないけど。



僕の方が、もっと殺気出せるし・・・ネ?






< 173 / 283 >

この作品をシェア

pagetop