元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
しかし、僕が情報屋としての能力を上げるにつれ、シュガーさんの残された時間は徐々に少なくなっていった。
普段はシュガーさんのパソコンの隣で教えてもらっていたが、シュガーさんの体調が優れないときは、シュガーさんのベッドの隣でおこなった。
たまにシュガーさんは高熱を出し、僕に教えられないときもあった。
その時シュガーさんは決まって、あの寂しそうな表情を浮かべながら、僕に謝るんだ。
僕は黙って首を振った。
ある時のことだ。
シュガーさんが再び高熱を出し、僕は林檎を近くのコンビニで買って、部屋に戻ろうとした時だ。
「おい、早くしろよ!」
「急かすなよ!」
ギャアギャア男の人が騒いでいる。
多分、殺し屋だろうな。
「おい、誰かシュガーを呼んで来い!
俺らじゃハッキングなんて出来ねぇよ!」
「ポーカー、今日シュガーは風邪だとよ」
「は?
またアイツ熱出したのか・・・」
僕は無言で男の人たちに近づく。
呆れたように溜息を吐いていた男の人が、僕に気が付く。
「誰だてめぇ」
ポーカーと呼ばれていた人や、周りにいた人が、一斉に僕を睨む。
まぁ気にしないけど。
僕の方が、もっと殺気出せるし・・・ネ?