元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「話を戻そう。
自分の残り時間が短いことを知ったおれは、ボスにそのことを伝えた。
そしておれは、情報屋として生きる道を言われたんだ。
当時は情報屋もいたし、今みたいに少なくなかった。
別におれが入らなくても、情報屋には困っていなかったんだ。
でもボスはおれをブラックキャットに残してくれた。
おれがもし追い出されたら、道端で吐血して最期を迎えるとボスは思ったんだ。
おれは見捨てないでいてくれたボスへの恩返しとして、情報屋としての腕を上げた。
徐々にブラックキャットの情報屋が少なくなっても、おれだけは居続けた。
そして、氷・・・お前を紹介された」
あの時だ・・・。
「おれだって、まだ生きたいんだ・・・。
母親と妹が生きていたら、会いたい。
死んでいたとしても、墓参りぐらいには行きたい。
でもおれには、時間がない・・・」
ポロ・・・と涙がこぼれる。
「ははっ・・・。
さっき氷に泣くなと言ったばかりなのにな・・・。
おれが泣いていたら、意味ねぇじゃん・・・」
「シュガーさん・・・」
「ごめん氷。
おれ、お前に何もしてやれなかったな」
「そんなことありません!
僕はシュガーさんから、多くのことを教わりました。
感謝しか・・・ありません」
当時16の僕は、抱きついて泣いた。
シュガーさんは優しくなでてくれた。