元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
中には1通の手紙がはいっていた。
手紙の字は、佐藤さんの字だった。
書かれた日付を見ると、佐藤さんが亡くなった日。
時間は、丁度僕が林檎を買いに行き、ポーカーさんの頼みでハッキングしていた時刻だ。
確かあの日、佐藤さんは高熱でまともに起きれない状況だったはずだ。
それなのに・・・手紙を書いていたのか。
宛名は・・・僕だ。
つまりこれは、僕宛ての手紙。
熱のせいなのか震えた字で、書かれていた。
バー・シュガーは佐藤さんの経営していたバーだということ。
情報屋を本業としていたこと。
そして、佐藤さんの亡くなった後は、僕がこのバーを運営してほしいと書かれていたのだ。
「・・・」
「このバー、良いですね。なんていう名前ですか?」
「・・・ス」
「え?」
「バー・・・アイスです」
僕は微笑みながら妹さんに向けて言う。
「では、教えますね。
佐藤さん・・・いえ、シュガーさんが、どれだけ優しい人だったかを・・・」