元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~









☆☆☆☆





「・・・思い出した」



何で今の今まで、陽詩のことを忘れてたんだ。

チョコレート色の髪色も、その笑顔も、全てが佐藤さんに似ている、陽詩さんに・・・。



「でも陽詩さん。
何故数年経った今、あなたは僕の前に現れたんですか?」

「・・・あたし、実は・・・兄に悪いと思うんですけど・・・」

「はい?」

「・・・和泉さんのこと、好きになったんです。
あの時・・・この場所で兄のことを教えてもらった時に」




え?

僕を・・・好き?




「一目惚れってやつでした・・・。
あたし、あの時気持ちを伝えようとしました。
でも・・・兄を失って寂しい思いをしているだろう和泉さんに、伝えられなかったんです。
同情かと勘違いされるかと・・・思いましたから」

「・・・」

「だから・・・数年後、何か機会があれば・・・その時に告白しようと思ったんです」

「では何故・・・妹だと名乗ったんですか?」

「和泉さん、あたし今言いましたよね?
機会があれば告白しようって。
・・・実は数日前、機会が現れたんです」



陽詩さんは鞄の中から、1通の手紙を取り出した。

あの・・・赤い封筒だ。







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