元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~







途中怖い先生に何度も「廊下は走るな!」と怒鳴られたけど、2人して無視して走る。

階段や段差、曲がり角などあるけど、急いで走る。



にしても澪鵺、体力あるなぁ!

すぐ後ろにいるのに、息の切れた声はしない。

聞こえるのは、私の荒い呼吸音だけ。



チャイムが鳴った。

お昼休みが終了し、5時間目が始まろうとしている。



それでも、

私は校内をがむしゃらに走った。

澪鵺から離れるため。




澪鵺。

私なんて追わないで、倉片先輩といなよ。

私なんかよりも、倉片先輩の方が美男美女でお揃いだよ。

私だけが思うことじゃなく、生徒全員思っているよ。




でも本当は思うの。

私は澪鵺に恋をしている。

どうしようもないほど。

これ以上ないってほど。

澪鵺しか愛せないって思えるほど。












多分ね私、

澪鵺にヤキモチ焼いているんだ。



私だけ見てって、束縛を願っちゃうんだ。

私だけを愛してって、狂愛しちゃうの。








目の前に先ほど「廊下を走るな!」と叱った先生が見えた。

廊下のど真ん中に立ち、私たちを待っている。

意外にも数学の教師だから、多分私たちがここに来ることを予測していたんだろう。

頭の回転が速い、凄い先生だ。





その瞬間。

私の足は、

ついに限界を迎えた。










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