元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
☆紅羽side☆
心地よい風がほっぺに当たり、目が覚めた。
朦朧とした意識の中、ふと誰かの影を感じた。
そっと目線を影の方向へと向ける。
誰・・・?
その影の持ち主は、澪鵺だった。
澪鵺の目の前には、倉片先輩がいる。
倉片先輩の手には、大きな包丁。
って、包丁!?
何で倉片先輩持っているの!?
ここ家庭科室じゃないですよ!
見た所裏庭です!
何で包丁ー!?
包丁は澪鵺の持つ銀色の棒によってその動きを停められている。
何故包丁VS棒の戦いが繰り広げられているの?
倉片先輩は、真っ青な顔をしている。
おでこら辺にはプツプツ汗が浮かんでいる。
その表情は、恐怖を語っている。
私は少し体を起こし、澪鵺を覗き込んだ。
倉片先輩を恐怖に陥れたのは澪鵺だ。
見つめあう2人は、私が動いたことに気が付かない。