元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「ねぇ、あたしと妹、どっちが可愛い?美しい?」
あたしはいつもの質問をした。
「どちらも美しいとも可愛いとも思わない」
衝撃的な答えだった。
どちらもなんて答え、言われたことなかった。
常に答えは妹だったのに―――――。
「お前は可哀想な奴なんだな」
「あたしが・・・?」
「見た目にとらわれすぎている。
人間に必要なのは中身だと思っている人が多いこの世の中で。
今だ見た目の美しさにとらわれている女がいるとはな」
「だって殆どの人、見た目で判断するじゃない」
「・・・フフ」
「何が可笑しいのよ」
「そう考えているのはお前だけだ」
「何よ、殺し屋のボスなくせに説教?」
「説教なんて好きじゃない。
お前に興味が湧いたんだ」
「あたしに・・・?」
「ああ。
勘違いするなよ。
俺はお前の見た目になんて興味ない。
俺が興味あるのは、お前の中に潜む殺意だ。
お前の殺意は・・・美しい」
あたしの中に潜む殺意は、美しい?