元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
保健室の先生が出て行くと、澪鵺は私のいるベッドの隣に駆け寄ってきた。
「ごめん!大丈夫?」
「澪鵺が、私をここまで?」
「・・・ん、まあ」
よく見ると、澪鵺の腕には包帯が巻かれていて、鮮血が見えている。
「倉片先輩に?」
「そう」
「何で・・・?」
「・・・紅羽を守るため」
顔を真っ赤にしながら、澪鵺は言う。
「倉片先輩は・・・?」
「帰らした。
一応学校にも言わないつもり」
「澪鵺・・・」
私は泣きだした。
澪鵺が守ってくれたこと、傍にいてくれることが、こんなにも嬉しいことなんだね。
「紅羽、ごめん。
寂しい思いさせたよね?」
「何で彼女って言ってくれなかったの!?」
「・・・倉片先輩は殺し屋女王でさ」
やっぱりあの人殺し屋だったか。
しかもあの繁華街連続殺人事件の犯人・女王だったなんて。