電波ジャック~ハロー・ラバー~
相田が立っていた立ち位置まで走ると、俺の足が止まった。

相田が見ていただろう、窓の外。特別視線を意識しなくても、目に飛び込んでくるモノがある。


さっき別れたイケメン男が、誰か――制服からして女生徒だろう――と一緒にいた。

グラウンドに立つ姿は豆粒みたいで、本来、そこにいるのが誰かは判別がつかないんだろう。
が、俺はその『誰か』を一度見ていたから分かった。


俺でも分かるんだ。
相田が気付かない訳がない。

視線を変えた時、ずっと見てたのか……?
別れた男をずっと……。




「相田……」

俺は、そうとしか呟けなかった。
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