冷たい手

「おじゃまします。」
「………」

入ってしまった…
家の中に入ると、目の前にいきなり階段があった。横には扉が一つ。
ダイチはそのまま階段をあがる。
この部屋はなんの部屋だろう？
ミカはそんなことを考えながらも、黙ってダイチについていくだけだった。

階段をあがると二階につき、そこにはまた扉がついていた。
本来は家の外についているような、そんな役目しかこの階段はしていない。
いや、少しは収納スペースになっているらしい。
ミカは階段についている、取っ手を見てそう思った。


ダイチは二階の扉をあける。ミカが下を向いているので、扉をトントンと叩いて着いたことを教える。
階段を見ていたミカが顔をあげる。
ダイチは部屋の中を指さし、そのまま部屋に入っていった。