スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
だってオレの知る湖柚は内気で恥ずかしがり屋で、こんな大胆なセリフを笑顔で言える様な子じゃない。


「?村星君、どうしたの?なんか顔が赤くなってる気がするんだけど………大丈夫?」


オレの動揺っプリに全然気づく事無く純真無垢な瞳を向けてくるのは、完全にいつもの風家 湖柚。


だけどオレはどうしても、今聞いた言葉をそのまま幻聴だとスルーする事は出来なかった。


「あの……湖柚さん」


「ハイ?」


「気のせいじゃなかったら………オレ今、お前に“大好き”って言われた気がするんですけど……もう1回言ってくれねぇ?」
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