現実は小説よりきなり







「よし、頑張って嵐」

可奈が私の頭を何故た時だった。


ピンポーンとインターフォンが鳴ったのは。


「あ、霞かも」

急いで立ち上がった美樹はモニターのボタンを押す。


「「えっ?」」

どうして霞が来るの?と驚いてるのは可奈と眞由美で。


「あ、お昼にね、参加したいって言ってたの」

二人に伝えるの忘れてたなぁ。



「嵐ちゃん、玄関の解除ってこのボタン?」

振り返った美樹がキーのマークをしたボタンを指差す。


「あ、うん、そう」

「了解。あ、霞、今開けるね」

私に返事をしてから、インターフォン越しに霞に声をかけた美樹。


「迎えに行ってくる」

と行ってリビングを出ていく美樹に、

「よろしくね」

と頼んだ。


「彼女、この部屋に随分と慣れてるね?」

と美樹の後ろ姿を見て言う眞由美に、

「あ、美樹は結構遊びに来てるからね」

と苦笑いする。

あの娘は結構な確率で遊びに来る。



「いつのまにそんなに仲良くなってたのぉ」

水臭いと付け足した可奈に、

「あのぶつかった件以来取り付かれてるから」

と肩を竦める。


美樹ってゴーイングマイウェーだからね。

あの娘の空気に飲まれてる所あるんだよね。


まぁ、琉希也君も同じ様な分類だけど。


ああいうタイプの人達は、マイペースなんだろうね。


「プププ...取り付かれてるって」

爆笑する眞由美。


「いやいや、ある意味そうかもね」

とアハハと笑う可奈。


「結構、色々と状況が変わってきたよ」

と少しだけ溜め息をついた。


今の状況が、そんなに嫌でもないと思う私が居ることも確かだからね。


普通じゃなくなる事があれほど嫌だったのに、美樹達と過ごす時間も楽しいと思う私が居るんだよね。



「今の嵐は嫌いじゃないよ」

と可奈。


「そうそう、なんかアタフタしてるけど楽しそうだもん」

と眞由美。


二人にも私はそんな風に見えてるんだね。



「あぁ!私が居ないうちに、楽しそうじゃん」

三人で笑ってた所へ戻ってきた美樹が、少し拗ねた顔を見せた。


「「「えぇっ!」」」

だけど、私達はそんな美樹よりも美樹の背後に見える人物に目を丸めたのだ。


「へっ?どう言う...事」

と言う前に、


「よぉ、俺も来た」

と美樹と霞の背後から手を振ったのは琉希也君。


えぇ~!ここ女子寮ですけどぉ。






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