現実は小説よりきなり






それにさ、横にベッタリと張り付いてる聖子さんを剥がしもせずにそのままにしてる琉希也君に睨まれる意味が分かんないんだよねぇ。

正直、どうでも良いけど。


この人達って良く分かんない。


今まで、一歩離れた所で見てた人達がこんなに近くにいるなんて、本当なんだか不思議な気分。


ま、思ってたよりも接しやすい事が救いだけどね。



「嵐ちゃんて、琉希也に興味ないの?」

日向君に真顔で聞かれた。


「あ...興味ないとかじゃなくて、ここの皆って別世界の人だと思ってたしね」

本心を伝えてみた。

だってさ、この間まで本当に何の接点も無かったんだよ?


美樹にぶつかるまで、別の次元の人達だったもん。

観察して、小説の参考にさせてもらってたしね。


フフフ...これは絶対に言えないけど。



「..別世界って何よぉ。私は嵐ちゃんの友達だからね」

プンプンと怒る美樹は黒い目を吊り上げる。


今日も豪快にアイライン書いてるね。



「ごめんごめん、そんな怒らないでよ。美樹は友達だと思ってる」

ここで違うとか言うと発狂されそうだな。


「なら、良いけど。うん、許す。親友になれるように努力するね。その為には四六時中付きまとう」

機嫌直るの早いな...ってか親友の座を狙ってるのね。

そして、四六時中付きまとうとストーカーだと伝えたい。



「四六時中は困るな」

プライバシーってあるし。


「えぇ~良いじゃ~ん」

「フフフ...今日から一緒に勉強するんでしょ?」

唇を尖らせる美樹にそう言えば、


「あっ...そうだった。だよねぇ」

と笑顔になった。

美樹って、前から思ってたけど凄く単純で助かる。



「えっ!一緒に勉強するのかよ?」

良いなぁと言ったのは遊佐君。


「良いでしょ。嵐ちゃんの友達と嵐ちゃんの部屋で勉強するだもんねぇ」

自慢げに胸を張る美樹に遊佐君は、


「うぜぇ美樹。でも良いなぉ~」

と私に訴えかけるように目を向けてきた。


俺も参加したいってのがありありと見えます。



「私も良いかしら」

遊佐君と美樹を一瞥してから涼しげにそう言ったのは霞。


「「「えっ!」」」

私と何人かの声が重なった。


今まで興味無さそうにしていた霞の参戦に驚いた。



「あ...ええっと...」

断れない雰囲気ってこの事かな?





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