現実は小説よりきなり







美樹達の口調で凄く感じた違和感。


このグループの中で聖子さんだけが異質な存在に思えるのは気のせいだろうか?


「言わなくても一緒に居れば分かるだろうから先に言うけど。私達、あの子が好きじゃないの」

真っ直ぐに私を見てそう言った霞に感じてた違和感の謎が解けた。


「そうそう、あいつって、キャラ作りすぎだし。あからさまな琉希也狙いなのも痛いよな」

と遊佐君。


「気持ち悪いんだよね、あいつ。琉希也の前だけ猫かぶりだし」

と日向君。


「私や霞には敵意は向けないけど、琉希也の周りに集まる女の子に敵意剥き出しだしね。嵐ちゃんの事睨んでたでしょ?」

私は睨まれる対象なんだね。


「でも、私は琉希也君の事は別に...」

と言いかけた私の言葉を遮ったのは霞。


「嵐の場合、琉希也の方が興味を持ってるからよ」

そうかな?

う~ん、良く分かんない。


「良く分かんないって顔してるけど、それ事実だからね。琉希也、良くここで嫌がらせされてる嵐が心配だって漏らしてたし。それを聖子も聞いてたから敵視されてんだよ」

と呆れ顔で私を見た遊佐君。


「へっ?そうなの?」

知らなかったし。


「そうなんだよね。今日連れてくる事もさ。近くで守りたいからって俺達にも協力してくれって頭下げたんだよぉ」

ニシシと笑った日向君。



「琉希也ってバカよね。聖子の腹黒にも気付かずに体の良い性欲処理にしかおもってないんだから」

死ねば良いのに、と吐き捨てた霞が怖いよぉ。


.....性欲処理、やっぱりそんな関係なのね。

胸の奥が何故だかズキンと痛んだ。



「って言うか、皆って聖子が気に入らないのに一緒に居るの?」

凄く不思議に思う。


「あいつって、高校に入学したばっかりの時に黒さを隠して私達に近付いてきたのよ。で、気がついたら入り込んでた。気が付いた時には琉希也とそう言う関係だったし。私達には害が無かったから放って置いたんだけどね」

最近粗が目につくのよね、と美樹が顔を歪めた。



「へぇ、見てる限りじゃ皆仲良さそうだったのにね」

観察してる時はこんな感じだとは思わなかった。


「えっ!私達を見てくれてたの」

嬉しそうに美樹が食い付いて来たので、


「...あ、ほら、美樹達5人て目立つから自然と目につくし」

と誤魔化しておいた。


危ない危ない、観察してたのバレる。





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