【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


お風呂から部屋へ戻るときには


すっかりいつもの私。

のんびりと部屋でくつろぎ


約束の時間が近づいてきたのでお化粧をすると


由香里さんは髪を結いあげべっ甲に金や銀で鮮やかな絵が描かれた簪をさした。


私の髪も可愛く結いあげてくれると赤の二重結びの可愛い簪


赤い玉の簪が良かった?なんて


笑いながらさしてくれた。


由香里さんは新しく仕立てた着物に着替え


私もまだ袖を通していなかったしじら織の言われる茜色の地に細い糸で白やピンク、濃紺などの縞が入った着物を自分では着られずに着せていただいた。


「ママ…その着物すっごいステキでしたね」


「綺麗よね。早く着たかったのよ」


「写真撮っていいですか?本当に綺麗」


「それ着物が?」


「いや、ママがですよ。あははは」


私がスマホを向けるとママもカメラに視線をくれる。


「結衣もその着物似合うね。赤が似合うって若い証拠。どこうろついても目立つからいいわ」


「ママ」


「鏡で見てごらんよ。本当に可愛いから」


「ほんとだ」


「は?」


あはははは


由香里さんが笑いながら写真をとってくれたから


隼にメールを送った。



すぐに電話がきて


「結衣、似合ってる」


「かわいすぎてびっくりでしょ」


「あぁ」


「おとなしくしてるから安心して」


「頼むよ」


「自転車乗れなくなるからね」


「あはは ああそうだな」


それからちゃんと挨拶してくるからって言うと


そんなに気を張らなくてもいいから


結衣の気持ちをしっかりと置いてこいって言ってくれた。



その言葉にスマホを握りながら大きくひとつ頷いた。




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