【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「組を守っているのは組長と若頭で姐さんの私ではないからです。目上の方ですから敬意を持ってお呼びしています。」
「こりゃまいった」
「あ…でも…」
そこまで言うと私が訂正したい部分が遠山さんにはわかったようで
笑いながら
「要望があった時は要望にお応えになられるのも敬意ですよ」
「大丈夫ですか?」
小声で聞けば
「組長言ったら淋しがりますよ。」
私が吹き出すと
「何?遠山何言った?」
千佳姐さんがしきりに聞いて
「結衣姐さん、組長にお声をかけてくだせぇ。そしたら説明が一度ですむと思いやす」
「ここからですか?」
「はい。ここからです」
大丈夫って微笑むから
「厳ちゃーん!」
私が手をふると厳ちゃんは手を振ってくれて
「要望があれば結衣姐さんはそのお名前でお呼びしてくれやすよ」
大きな声で説明してくれた。
私は笑いが止まらなくなり
さすが遠山さんってケラケラ笑ってしまったけど
あたりはシーンとして厳ちゃん姐さん慎太郎さん
そして植木さんと由香里さんの笑い声だけが響いた。