【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん



朝食の時もさすがにお腹もすいていない。


由香里さんはコーヒー、私はオレンジジュースだけを飲んた。


植木さんと三浦さんもあまり食べていない。



お互い目が合うと


「腹も身の内」


呟いてクスクスと笑った。



ホテルをチェックアウトすると飛行機で長崎へと向かった。


今回は長崎から観光をしながら福岡へと向かうプランらしい。


空港には探さなくても五郎ちゃんの姿が見え


「五郎ちゃ~ん」


「四郎!」


走って飛び付いたわたしに三浦さんの


「結衣さん!」って声が聞こえたけれどもう遅い。


「す…すみません」


五郎ちゃんはゲラゲラと笑っていてさぶちゃんは苦笑い。


「若にどやされるばい」


「もっとひどい。締められる」


しょんぼりと肩を落とした私が可笑しいみたいで


「小百合さんに代わってもらおうかな。ウフフフ」


私のその笑いの意味がわかるのは由香里さんだけで


由香里さんも

「結衣、それ名案…」


そう言ってクスクスと笑っていた。





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