【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「結衣は平良を見ると目がキラキラするね」
「だってこんなに大きいんですよ」
「結衣…」
ポンッと頭の上に落ちてくる手も大きくて
ニカッって笑う目も口もすごく大きくて
「五郎ちゃんってトトロみたいでしょ」
コソッと由香里さんに言うと
「もう平良が怖くない」
由香里さんが小さい声で笑いながら言っていた。
笑いながら駐車場へ向かうと
「お茶処 結衣」と書かれたバスが目に入った。
それを見て口元が緩むのはここにいる誰もが同じ。
バスの乗車口で
「怖いですか?」
「何がばい」
「顔…っじゃなくて…雰囲気」
「あっはっは、四郎に怖いもんなんかあるとね?」
「あるある」
五郎ちゃんはそんな私の気持ちなどものともせずにバスに乗り
「姐さんたちがお見えになったばい」
ものすごい低い声がしているのが外まで聞こえた。