【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
さぶちゃんがバスに乗ると中から
「はよ、姐さんも四郎も来るとよ」
手招きされ由香里さんが先に乗りこみ私もその後に続いた。
由香里さんの身体がビクッとしただけで後の私もビクつく。
前の席に座るように言われ由香里さんと並んで座り
「ママの背中見ていて恐怖感が伝わった」
「覚悟して入ってもね…」
ボソボソ話しながらも次第に笑い声が出てしまう。
バスが走り出しガイドさんが今日のコースの案内をし
その後で五郎ちゃんがマイクを持った。
北へ行った時は前日にお酒を飲んだりして
一緒に過ごした時間があってからの観光だったけれど今回はその逆なので緊張感もある。
五郎ちゃんの話しのあとで由香里さんにマイクが渡され
「藤堂由香里でございます」
落ち着いた挨拶に綺麗な容姿、組長さんや姐さんたちからウォーッとかワァーとか感嘆の声があがっていた。
私もうっとりしながら聞いていた。
そして由香里さんが座ると
「目を合わせると怖いからどこ見たらいいかわからなかった」
そんな呟きがまた笑いを誘った。